公害を學びなおす

最近の朝日新聞記事から抜粋する。
4月
13日 福島事故最惡のレベル7 チェルノブイリ級に 
18日 「原發収束に6〜9ヶ月」 東電、2段階の工程表
22日 20キロ圏立ち入り禁止 警戒區域けふから
29日 農漁業自粛も賠償 風評被害早期に救濟 紛争審指針
30日 首相、東電免責を否定
5月
4日 政府内に原發賠償4兆円案 東電管内の電氣料金が16%値上げ
5日 東電「賠償限度に配慮を」 紛争審に要望 一時指針直前 
自民 原發推進派はや始動
6日 濱岡全炉の停止要請 首相「稼動の2基も」
7日 原發廃止を訴へ 渋谷中心にデモ
福島第一原発事故が起きてから、事態が刻々と変化しつゞけてゐる。こんな事故が起きたのだからやうやく原發は無くなることだらう、と小生は思つてゐたが記事を讀んでゐる限りさうでもなさゝうだ。同じく朝日新聞世論調査だつたと思ふが、國民の半数が今でも原發は必要だと思つてゐるといふ結果が出てゐたやうに記憶してゐる。まつたく、目を疑つた。昨日の一万人デモの記事は写真もなくベタ記事扱ひにした新聞が、自民黨(野黨!)内の原發推進議論再開は政治面で大きく取り上げる、この異樣さは何なのか。
これから事態がどのやうに推移していくのか、「どこがどのやうな出方をしてくるのか」といふことを、公害の歴史を學びなおすことで心構えとしたい。
時代背景の違ひや問題の起こり方の違ひなどは當然踏まへたうえで、共通する部分と異なる部分を明らかにしておきたい。
今月の勉強會は5月18日前後、いつものとほり19時頃から飯田橋で開催する。
                 平成辛卯 皐月九日 宍戸 大裕