葉月、長月の報告

先月の勉強會は、S、D、新參加のKとT、小生の5人で行つた。テエマはKより「消費増税の是非」について、Sより「神の愛」について、小生より「云つても分らぬを考へる」について、發題があった。例の如く、K、Sの發題についての詳細は、彼ら自身に書いてもらふことゝして、小生の發題について幾つか書いておきたい。

今回の發題の要點は、「この人には云つても分らないから云ふのはよさう」といふ態度の是非についてゞある。話し合つた結論から云へば、「この人には云つても分らぬ」と思ふ時がもしあつたとしても、虚心坦懐で話してみる。その上でその後の態度を決めるといふ姿勢を基として、臨機に進んでいくこと」といふ、極く平凡な結論に至つた。たゞ、結論の平凡は、必ずしも議論の無意味を意味しないのであつて、要は、普段何氣なくやり過ごして生きてゐる自分自身の人生の態度を一つひとつ丁寧に見直すこと、確認することが大切と考へるのだ。だから、それぞれが抱く結論の中身についてはそれ程重要ではなく、もつとも重要なのは「考へること」、それに盡るものと思ふ。
先月の勉強會が、小生を含めた參加者にとつて、いさゝかでも「考へること」を養ふ場になつてゐたらと願ふものである。
今月も會を開きたかつたが、中旬に會のメムバアであるRとDが取り組んでゐた運動「Beyond2011」の企畫があつたゝめ、そちらへの參加を優先し小生の独斷ではあるが、「Beyond2011」を以て會の番外編と位置付けることにしたい。企畫の詳細については、以下のHPを參照されたい。

http://project.eco-2000.net/beyond/

來月は平常通り、月の半ば頃に開きたいと考へてゐる。

平成辛卯 長月二十六日              宍戸 大裕